代表取締役社長 関根正裕
バブル崩壊後、日本経済の活力がなくなってきている、そして2020年のコロナ禍、後継者不在等もあるが、中小企業の経営環境は、厳しさを増す。その環境下で、世界でも類を見ない中小企業専門金融機関としての強みがある商工中金の関根社長がM&Aや海外進出支援を中心に事業・経営サポートについて語る
商工中金は、後継者不在のオーナー様を中心としたM&Aニーズに対応するため、M&Aの専門セクションを設け、当初のご相談から譲渡・引き渡しまで一貫してサポートできる体制を構築しています
中小企業のための金融機関という使命に基づき、お客様に寄り沿った対応を徹底して行うことが商工中金のスタンスです。また、全国の7万社以上のお客様より最適なお相手をご紹介できること、中立性のある中小企業専門金融機関として全国各地の地域金融機関と連携した対応も可能であること等があげられます。
また、近時のご相談件数増加に伴い、外部のM&A専門人材を採用する等により、前々年比で3倍までM&A人員を拡充し、質・量ともにお客様に最適なサポートができるよう努めています。
商工中金の強みである全国ネットワークを活かし、お客様に寄り添ったM&Aによる事業承継サポートの事例を紹介させてください。
売り手は、九州エリアを拠点とする金属加工業者のA社です。後継者不在で、事業承継対策に悩む中、他行はM&Aを勧めていました。しかし、商工中金は、先ずは役員へ事業を譲渡したいという社長の想いを大切にして、MBOスキーム(経営陣による企業買収)を提案してサポートを行いました。この対応により、社長の信頼を勝ち得ましたが、その後社長にM&Aでも良いのではないかという心境の変化がありました。事業承継にかかる意向に丁寧に対応したことで、適切なタイミングでM&Aの提案ができたこともアドバイザリー業務の受託に繋がったと考えています。
一方、マッチング候補先としては、関西エリアで産業機器製業を営み、予てより、精密板金加工の内製化、および九州エリアへの進出を希望していたB社を選定しました。B社の経営戦略や課題を日頃の営業活動で把握していたことで、ニーズにあった取引先を紹介することができ、M&Aを成功させることができたと考えています。
日本の中小企業の海外進出は1970年代大企業の下請けという形で徐々に始まり、1990年代以降は円高等によるコスト差の拡大も進出を後押ししました。昨今では日本国内のマーケットが縮小していること、また、IT企業が人材確保等、様々な理由で、中小零細企業も海外(特にアジア)に現地子会社を保有するようになってきています。
商工中金は、ニューヨーク、上海、香港、バンコク、に広がる海外拠点のほか、海外の政府機関・金融機関やコンサルタント等とのネットワークも強化し、資金調達から現地情報の提供まで幅広く中小企業の皆様を支援しています。
また、今後新型コロナによる資金繰への影響が中小企業の海外現法にも広がっていくことが予想されていますが、北米現法に対するニューヨーク支店からの直接融資、アジア現法に対する日本からの直接融資、提携金融機関に対するスタンドバイ信用状発行を通じた現地での資金調達枠設定、等様々な手段で海外での資金調達ニーズにも応えていきます。
Career
2021/01/12
小久保法律事務所
弁護士
小久保 崇
投資ファンドに従事した経験を活かし、M&A・投資・スタートアップの資金調達、創業オーナーの売却案件を総合的に支援
2021/01/08
MAVIS PARTNERS株式会社
アソシエイト
渡邊 悠太
M&Aにまつわるあらゆる悩みにクライアントと共創して解を出す
2020/12/22
株式会社Japan Search Fund Accelerator (JaSFA)
代表取締役社長
嶋津 紀子
サーチファンドを活用した「人」への投資で、M&Aに新たな風を吹かせる
2020/12/09
日本クレアス税理士法人、株式会社コーポレート・アドバイザーズ
代表社員
中村 亨
少数精鋭のチームがM&Aにまつわるあらゆるニーズにワンストップで応える。
2020/11/23
スマートキャピタル
パートナー
多田 尚弘
M&Aで事業承継や経営変革を促し、企業の存続・発展を通して明るい未来に貢献したい
2020/11/18
TMI総合法律事務所
パートナー弁護士
山本 麻記子
弁護士は天職、日英の弁護士資格でクロスボーダーM&Aに従事
2020/11/07
株式会社 AGSコンサルティング
顧問
山岸 洋一
18年のM&Aアドバイザリーの経験を活かしつつ 新たな分野、面白そうな分野へのチャレンジをしていく
2020/10/15
日比谷中田法律事務所
弁護士、NY州弁護士
関口 尊成
M&A特化型の法律事務所の強みを生かし 日本のM&Aの発展に寄与する