迅速かつ合理的なアドバイスの徹底をモットーに各種M&Aに情熱を注ぐ
生年月日 | : | 40代 |
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所属企業 | : | 長島・大野・常松法律事務所 |
役職 | : | パートナー |
最終学歴 | : | University of California, Berkeley, School of Law(LL.M) |
出身地 | : | 長野県 |
現住所 | : | 東京都 |
1つのディールが成就したときにはいつも達成感を感じますが、とりわけ、長期のディールであったり、あるいは難解な問題含みのディールであったりして、依頼者のご担当者の方々と昼夜を問わず幾度となく議論する中で信頼関係を築くことができたと実感できたときに、最もやりがいを感じています。このようなディールをご一緒させていただいた皆様とはその後も定期的にお会いすることも多く、楽しみの1つとなっております。今回のインタビューもそのようなご縁からご紹介いただいたものであり、大変有り難いと感じております。
また、M&Aはディールの実行が目的ではなく、ディールの実行後こそが依頼者にとって重要になってくるわけですが、例えば、プライベート・エクイティ・ファンドの案件では買収時のみならず、その後のPMI、最終的にはそのExitまでお手伝いさせていただくことが多いです。対象会社がこの一連の過程において、役職員にインセンティブを付与したり、ロールアップ買収を行ったり、あるいは、ファンドのネットワークを活かして海外進出を果たしたり、といった様々な施策を通じて、大きく生まれ変わり、その価値を高めていく姿に接すると、やはり格別のやりがいを感じます。
M&Aは1つとして同じものはありません。典型的なディール・パターン化されたディールというものはあるものの、必ずそこにはその案件固有の問題や考慮すべきポイントがあります。だからこそやりがいがあるわけですが、そこを外してしまうと生じるリスクは甚大なものとなる可能性があります。とりわけ、重大な問題点についてどう対処するのか、そしてそれをどう依頼者に説明し納得していただくのかという点については、細心の注意を払って悩み、誠実かつ愚直に対応することしかないと考えています。依頼者の方から、弁護士によっては毒にも薬にもならないコメントをされて、どうしたらいいのか分からなくて困ることがあるという話を伺うことがあります。自分のアドバイスがそのようなものに陥ることだけはないよう、このアドバイスを依頼者が受け取ってどう思われるか、という観点を絶えず意識して案件に臨んでいます。
ディール全体を俯瞰的に眺めた上で、多数の関係者の利害関係だけではなく、時には各ご担当者の思いや感情等にも思いを馳せながら、できる限りwin-winな形を実現できるようディールを動かし、まとめあげる能力と、絶えず発生する大小様々なリスク・問題点を精緻に分析し、その案件にとって絶対に外してはならない問題点を捉え、依頼者にとって最善の形で帰着させる能力のいずれもが求められると思います。言い換えれば、前者はどちらかというとプロデューサー的な能力が求められるのに対して、後者は職人的な能力が求められるということになるかと思います。これらの能力をバランスよく発揮する総合力・センスがM&Aアドバイザリーには求められると思います。
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