小久保 崇さんの写真

小久保 崇 こくぼ たかし

投資ファンドに従事した経験を活かし、M&A・投資・スタートアップの資金調達、創業オーナーの売却案件を総合的に支援

所属企業 小久保法律事務所
役職 弁護士
最終学歴 東京大学法学部、フランスINSEAD (MBA)
出身地 東京都
現住所 東京都

目 次

4達成感を感じた体験

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 私が投資会社に勤務して間もなく、ある日本企業の民事再生の過程で、海外子会社(こちらも海外の法的再生手続下)のオフィスに8か月ほど常駐し、債権者との交渉や事業再建に向けた支援に従事しました。海外の法的再生手続においては、親会社(日本企業)からの資金注入や現地債権者の保護に議論が集中するような難しい状況で、初めは周り全てが敵のような様相でしたが、日々の仕事で少しずつ現地役職員からも信頼を頂き(何度も一緒にコーヒータイムを共にして語りました)、なんとか海外子会社として団結して、難局を乗り越えることができました。
 また、別の案件では、関係者の利害や思惑が錯綜するM&A計画で、話をまとめるのが困難となり諦めかけてしまいそうな状況に直面しましたが、海外の関係者との電話交渉中、「これでは埒が明かないので、来週そちらに行きます。話が纏まるまで帰らないので、そのつもりで。」と伝え、すぐ国際線を手配して、海外に赴きました。結局、私の海外滞在中には話が纏まらなかった(こちらも妥協せず、作戦上、敢えて席をけって帰国した)のですが、それを機に相手方の人間性や雰囲気への理解も深まり、こちら側の真摯さも伝わり、結果、隘路を抜けてどうにか妥結に至ることが出来ました。
 上記は、一例ですが、どうにもこうにも難しい「ミッションインポッシブル」な状況に出会うことがあります。そのようなとき、自分なりに情勢を判断し、迷いの中でも作戦を考え、恐れず実行し、物事をどうにか回転させ、不可能と思えるようなミッションをやり遂げたときは、達成感を感じますし、なにもよりもほっとします。また、その作戦をクライアントと共有し、その顛末をクライアントと共に喜べたときには、弁護士冥利に尽きると思います。

5仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

 私の事務所は、弁護士が私1人です。それが当事務所の特徴でもあり、利点でもあるのですが、クライアント企業(あるいは、その担当者個人)にとって、私ではなく名声の高い大手法律事務所の助言を得て案件を進めることが、ベストインタレストに沿うであろうと思うことがありました。私のことを頼っていただけるのは、光栄以外の何ものでもなく、その期待に応えたい思いが当然ありましたが、経営判断の原則の前提となる専門家意見のqualificationや、大手法律事務所の機動力・名声をご説明して、クライアントの理解のもと、大手法律事務所の弁護士をご紹介しました。
 高度に専門化された法律業務の中では、1人の弁護士がカバーできる業務も無限であるはずがなく、その点については謙虚さと慎重さを保持し、今でも、分析を経てクライアントにとってベストだと思えるときは、丁寧に説明して理解を得た上で、機動力・名声のある他の事務所をクライアントに紹介しています。私のそのようなフランクな姿勢や他事務所とのネットワークが、かえってクライアントからの信頼強化にも繋がっているのかもしれない、などと今では思っております。

6M&Aアドバイザリーに求められる資質やスキルについて

 M&Aや企業投資も、生身の人間と人間が交渉し、納得し、実行するものですので、それをサポートするアドバイザーには、個々の人間に対する深い「洞察力」が必要と考えます。弁護士には、法的知識に基づき、M&Aに関する手続きを抜かりなく、また効率的に進めるための支援という重要な業務があります。ただ、それだけでなく、当事者の納得感や公平感を醸成して案件を成立させつつ、将来の紛争予防に資する法的な合意形成を支援する側面もあります。特に、創業オーナーや経営者の方々は、損得や理非に対するご自身の尺度がはっきりしており、経験に基づく鋭い嗅覚をお持ちです。アドバイザーたる弁護士も、クライアントがどのような気持ちで何を望んでいるのか、深く「洞察」し、理解して、また懐に飛び込むようなコミュニケーションをとって、二人三脚で物事を進める気構えが必要と思います。
 そして、折角M&Aの合意に漕ぎつけても、将来の紛争の種が残り、争いを先延ばしにするような話では、クライアントにとってのベストインタレストに沿わない可能性があります。この当事者は、何をリスクと感じ、それをどこまで受け入れるつもりなのか、依頼者をよく「洞察」し、依頼者のインフォームドジャッジメントの役に立つ、的を射た助言を適時に行えるよう、私も日々精進に努めています。

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