親族外事業承継のフィールドに アドバイザー型のM&Aを根付かせる
生年月日 | : | 1979年10月7日 |
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所属企業 | : | 株式会社プルータス・マネジメントアドバイザリー |
役職 | : | 代表取締役社長 公認会計士 |
最終学歴 | : | 慶應義塾大学経済学部 |
出身地 | : | 大阪府 |
現住所 | : | 千葉県 |
M&Aアドバイザリー業務は、一つひとつが刺激的でドラマがあるので、これという事例を挙げるのが難しいです。ただ、しっかりと会社を売却することができた時、満足いく条件で会社を買収することができた時、そして何より顧客から「プルータス・マネジメントアドバイザリーに頼んでよかった」と言われた時は、この仕事をやっていてよかったと思えます。どれだけ顧客に貢献できたかを肌で感じることができるのがM&Aアドバイザリー業務の醍醐味の一つでしょうね。
M&Aアドバイザリー業務をはじめた当初は、自分の知識のなさにショックを受けました。公認会計士としての知識・経験で役に立つ部分はごく一部で、ファイナンスの知識や各種法律、税制の知識、事例等を頭に入れた上でアドバイスをしていかなければなりません。その知識・経験がまったく足りなかったのです。そのため、とにかく本を読み(本屋に行って目についた本はとりあえず買う!)、そして経験した案件は資料化して頭に叩き込むようにしました。すると、それを3年くらい続けた時、自然とそれら知識・経験がアウトプットできるようになりました。
もう一つは顧客とのコミュニケーションでしょうか。弊社は売り手、または買い手のどちらかのアドバイザーにつき、その顧客の利益最大化を全力でサポートします。しかし「全力でサポートする=顧客の言いなりになる」ではなく、時には顧客を説得して案件を進める時もあります(結果、顧客の利益最大化につながります)。しかし経験が浅い間は、なかなか顧客に対してしっかりと意見を言うことができません。私自身、駆け出しの頃は特に現状の分析や考えられるシナリオをまずは自分の頭の中でしっかりとまとめ、時には書き出してアウトプットもして、何度もシミュレーションをすることで顧客に対して説明をできるようにしました。もちろん、これらについては今も重要なことなので、現在進行形で続けていますが。
まずは事業をしっかりと理解をするマインドをもっていることが重要だと思います。当然、財務諸表や事業計画をしっかりと理解して会社を定量的に評価・検討することも重要ですが、それだけでは片手落ちです。まずは会社の事業を理解して自分の頭の中でしっかりとイメージを固めた上で、財務諸表や事業計画を理解していくことが大切なのではないか、と考えます。
あとはやはり勉強を続けることも大事です。M&Aは〝総合格闘技〟なので、会計、税務、ファイナンス、法務等、さまざまな専門知識が必要です。そしてこれらは制度改正が頻繁ですし、新たな理論も次々と出てきます。そのため、常にキャッチアップをしていかなければならないのです。
最後に、やはり案件を最後までやり抜く強い気持ちが大切です。M&Aは数カ月~年単位で続くので、その途中では当初想定していなかったことが必ず発生します。そのような事態に直面した場合でも、すぐにあきらめるのではなく粘り強く突破口を見つけ出す強い気持ちが必要となります。
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