クロスボーダーM&Aに特化。経験値の広さと深さを武器に、日々クライアントのために尽力
生年月日 | : | 1981年11月16日 |
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所属企業 | : | 三浦法律事務所 |
役職 | : | パートナー |
最終学歴 | : | 慶應義塾大学法科大学院 |
出身地 | : | 千葉県 |
現住所 | : | 東京都 |
クライアントから感謝の言葉と、得ることのできた信頼関係に尽きます。本当にクライアントとの関係はすべてのモチベーションの源泉になっています。業務の性質上、休日や深夜や急な対応を含めて、多少無理をしてでも最大限要望にお応えできるように対応しており、その結果、信頼関係を築くことができるのだと信じています。案件が佳境に入ると「困ったときの村田」などと言われることがありますが、なんだかうれしかったりします。また仕事で信頼関係を築けたクライアントの方々と、お仕事外でも食事などを共にし、色々な刺激を受けるのは本当に楽しいひと時です。
その他直近でちょっとしたエピソードが印象に残っています。あるヨーロッパの会社相手の買収交渉での話です。親しくしていただいているクライアント様だったこともあり、毎日のようにクライアントの会社に赴き、DDの結果はもちろん事業の内容についても深い議論をさせていただいていたため、対象ビジネスとクライアント事業に照らした事業上のリスクについても、ポイントをある程度明確に認識することができていました。そこで少し工夫して、通常はあまり見ない表明保証を考え出して入れてみました。もちろん売手側は大反発しましたが、種々交渉する中で当該条項を規定することができました。サイニング後しばらくして署名を迎えたのですが、なんとクロージング前日に当該条項の表明保証違反が発生したのです。まさか自分でもこのタイミングでまさに該当する違反が発生するとは正直思っていなかったので非常に驚きました。その結果、数億円単位の減額で合意できたのですが、自分のアイディアでクライアントに満足していただけたことをうれしく思いました。
M&Aロイヤーの仕事は、商品のような形のあるものを売っているわけではありません。また裁判手続のように資格を利用して業務を提供しているわけでもありません。自分の提供しているサービスがクライアントにとって価値のあるものなのかということが形としてあるわけではないので、少しでもクライアントの要望が見えにくかったり、自分として満足がいく働きができなかったりすると、お客様に満足いただけているだろうかと不安になることもありました。
しかし今ではその思いを努力と研鑽の原動力とし毎日の業務に真摯に向かうことで、解決するようにしています。元来反省ばかりしてしまう性格なのですが、仕事をする中で自らがポジティブでいることがお客様のためになるということに気づき、自分をマネジメントすることの重要性も理解できるようになってきました。
私見ですが、企業法務であっても弁護士はやはり「代理人」だと思います。クライアントのやりたいこと、言いたいことを理解するための質問力、言外のニュアンスまでくみ取る理解力、それを契約書と交渉に反映する表現力が大事だと思っています。
特にM&Aでは、複雑なことをシンプルかつ十分に表現することは1つの重要な点なのではないでしょうか。もちろんそのためには裏打ちされた知識や経験が必須です。例えば国内外の法令や契約解釈の背景、DDで発覚した問題点等、複雑な問題を深く理解し、日本の常識や法令の特殊性も踏まえた上で、ディールが動いている中で非常にタイトなスケジュールで行動しているクライアントにどれだけシンプルかつ的確に伝えられるか、逆にクライアントの懸念、要求を、ニュアンスも含めてどこまで深く理解し、相手方への交渉や契約文言に反映させられるか、これらのノウハウはソフトな面ですが、非常に大事なことだと思います。
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