村田 晴香さんの写真

村田 晴香 むらた はるか

クロスボーダーM&Aに特化。経験値の広さと深さを武器に、日々クライアントのために尽力

生年月日 1981年11月16日
所属企業 三浦法律事務所
役職 パートナー
最終学歴 慶應義塾大学法科大学院
出身地 千葉県
現住所 東京都

目 次

キャリアサマリー

  • 2007年

    慶應義塾大学法科大学院修了

  • 2008年

    長島・大野・常松法律事務所

  • 2011年

    Paul Hastings法律事務所

  • 2012年

    日比谷中田法律事務所 アソシエイト

  • 2016年

    Allen & Overy法律事務所 ロンドンオフィス出向

  • 2018年

    日比谷中田法律事務所 パートナー

  • 2019年

    三浦法律事務所 パートナー

 日本の大手法律事務所でキャリアを開始し、米系の外資系事務所を経て、M&Aブティックである日比谷中田法律事務所の創設に際し移籍しました。その後、大学時代の同期の誘いを受け、2019年はじめに三浦法律事務所の設立に設立パートナーとして参画しました。

 若いころ、自分はキャリアに関してはコンサバな方と思っており、現に当初は企業法務の弁護士として典型的なキャリアを歩み始めました。しかしその後、思いもかけず事務所の創設を二度も経験することになりました。案外自分のことは思い込みがあるのかもしれません。

1M&Aアドバイザーになった経緯

イメージ

大学時代
 大学時代、大嫌いな言葉が「井の中の蛙」でした。将来何をしたいのかが明確にならないまま、とりあえずいろいろなことを経験しようと必死になっていたように思います。その中で今の価値観に大きく影響を与えたことが2つあります。1つ目は米国留学です。金融機関勤務の両親の下、ドメスティックな環境で育ったためずっと漠然とした海外へのあこがれがありました。そのため大学3年生のとき、親の反対を押し切ってアルバイトで貯めたお金を使い、アジア人が1人もいないような米国の田舎の全寮制大学に留学しました。「留学生」としてではなく同じ大学の学生として認められなければ、本当の意味で信頼関係は築けないと感じ、学内のソーシャルグループ活動や社会奉仕プロジェクト等で主体的に動くようにし、公募のポジションにチャレンジするなど積極的に活動していました。現地の学生たちと本気で議論をぶつけあったりプロジェクトに取り組んだりして、帰国が近づいた時期には一週間本気で泣き続けてしまうほど、一緒に生活した仲間たちとの強い信頼関係を構築しました。そんな初めての海外生活で、異文化を尊重しあうことの素晴らしさと自分のルーツである日本文化に対する思いを強く意識するようになり、将来はクロスボーダーの仕事をしたいと思うようになりました。2つ目は、4人の仲間と米国のJessup International Law Moot Court Competitionという大会を目指す国際法模擬裁判のサークルを立ち上げたことです。お互い本気でぶつかりあい、手探りで寝食も忘れ大会書面を仕上げ、仲間とともに一つの組織を作り上げたことは、その後も人生でのチャレンジをしていく上での自信につながりました。

法科大学院へ
 ビジネスの世界への憧れは一貫して持っていたので、大学卒業後は就職をすることも考えましたが、大学4年間で世間の役に立てる十分な実力をつけたという感覚が持てなかったので、何らかの専門性をつけたいと考えていました。そのような中、ちょうど卒業の年に新しく設置された法科大学院制度に興味をひかれ、また慶應義塾大学法科大学院の企業法務に力を入れた教育に魅力を感じ、大学院へ進むことを決めました。法曹になりたかったというよりは、ビジネスの世界で生きていく専門性や実力をつけるのが目的でした。なお入学前は想定していなかったことですが、初年度の慶應義塾大学法科大学院は、企業や官公庁で大活躍された社会人経験者の方がクラスメートにたくさんいらっしゃいました。大学院のクラスでは公私ともに親密な学生生活を過ごしたため、普通であれば同僚として知り合うことはなかったであろう方々とフランクに付き合うことができ、その面でも非常にいい刺激を受けることができました。

卒業後
 もともと強かったビジネスへの興味が大学院生活でますます強まり、大学院卒業後は迷うことなく企業法務を扱う法律事務所に入所しました。最初に所属した日本の大手法律事務所では、弁護士として、また社会人としての基礎を学ぶことができ感謝しています。ただ「この分野がやりたい」「このような弁護士になりたい」とはっきり言える多くの同期とは違い、私自身はまだやりたいことが固まらずに模索していました。とはいえ新たに見る実務の世界はどんな分野も新鮮で面白く、不動産流動化スキームやMBOファイナンス、会計不祥事調査等、さまざまなことを経験しました。悩みながらもがむしゃらに目の前のことをこなす中で、だんだんと自分の強みとそれを生かせる分野が見えてきて、3年目になるころにはクロスボーダーM&Aをやりたいという気持ちが固まってきました。その後、キャリアに関しては一貫した方向性をもって進むことができましたが、自分の方向性を決めるまでには時間がかかったほうだと思います。
 その後所属した外資系事務所では、当時ほとんど外国人のパートナーしかおらず、所内のコミュニケーションも英語ということもあり、まったく違った環境と仕事の進め方を経験しました。最初の2つの法律事務所では、大手事務所の若手が経験する業務をひととおり経験し非常に有益ではあったのですが、いろいろなパートナーの仕事をし、1つの案件を多くのメンバーで回していたこともあり、多くの種類の仕事や案件を経験する代わりに1つの案件に深くかかわる機会が少なく、案件全体が見えにくくもありました。早く経験を積んでもっと役に立てる弁護士になりたい、一人前になりたいと少し前のめりになっていたかもしれません。そのような中、クロスボーダーM&Aを扱っていた外資系のシニアパートナーである中田弁護士が独立して単独で事務所を立ち上げるという話を耳にし、これはチャンスだと頼み込んで飛び込みました。それまで大手に所属していたため不安はありましたが、お金や安定ではなく、とにかく経験が欲しかったのです。

 結果として、これは大きな飛躍の転機になりました。移籍後は、適性を評価していただき、特化した少数の弁護士で構成する事務所形態をとったこともあり考えられないほど多くのクロスボーダーM&Aを任せていただきました。年間何度も単独で海外出張に出かけ、海外の弁護士相手に必死で根強い交渉をしてきました。その結果、案件をまとめ上げることができたときの達成感は何度経験しても慣れることはありません。クライアントの役に立ちたい一心で夢中で働き、考えうる限りの工夫をしてクライアントに尽くすうち、大手ではできなかった深い経験を数多く積み、自分なりのノウハウも構築していくことができました。創設期の事務所だったため、自分の努力と工夫でどのようにでもサービスを向上できる環境であったのもよかったと思います。自分が努力をすることでクライアントに喜ばれることが目に見えて実感できることは、本当に嬉しいです。私はこの仕事が大好きなのですが、このころから精神的にも時間的にも仕事にのめりこんでいったように思います。自分の中でこの決断はキャリアの基礎となる本当に良い決断だったと思っています。

 それに加え、縁あってよく一緒に働いていたイギリスのマジックサークル(※世界的に有数の法律事務所を指す言葉)のヘッドオフィスであるロンドンのM&A部門で働く機会も得ることができました。出向中は非常に忙しく、憧れだったヨーロッパの優雅な文化的生活はあまり満喫できませんでしたが、世界規模のインターナショナルファームのヘッドオフィスでの運営や協業体制、M&Aの最先端で積み上げられたノウハウを習得する機会を得ることができ、非常に有益な期間でした。

 私はクロスボーダーを中心とするM&Aに特化してきましたが、その結果Legal 500 Asia Pacificで高い評価を得、asialaw PROFILESのAsialaw Leading Lawyersに選出されるなど身に余る高い評価をいただき、ご指導いただいたクライアントの方々には本当に感謝しています。

2今現在の弁護士業務の概要

 現在も引き続き日本企業による海外企業の買収や国内企業同士の買収、国内外のジョイントベンチャーやベンチャー投資までM&A取引を広く扱っています。国内案件ももちろん扱っていますが、業務の7割ほどはクロスボーダーです。欧米案件が多かったのですが、ここ数年はアジア案件の扱いも増えてきています。

 クロスボーダー案件は海外の事務所と協業することがほとんどです。海外事務所に関しては、大規模事務所の弁護士だけでなく専門領域に特化した事務所や少人数で独立した勢いのある弁護士等1か国につき複数の連携先を持つようにしています。案件の規模や特性、予算感等に応じ最適なチームを形成するためです。各案件では、今までの協業での経験に基づき選択したメンバーで海外チームを形成しますが、もっとも案件に即した最高の体制で臨むため、複数の国にわたる案件でも各国ごとに別の法律事務所の弁護士を起用することもよくあります。もちろん案件のマネジメントは日本側で責任を持って対応しています。海外事務所によるデューデリジェンスのコントロールや抜けのない確認のための管理、相手方との交渉や契約への反映はもちろん、対クライアントでも窓口を日本弁護士に一本化し、時間との勝負である案件の佳境時は24時間体制で対応するようにしています。もちろんクライアントも英語は堪能なのですが、時差も言語の壁もなく、思った時に指示を出したり説明を受けたりすることで時間を効率的に使い、より重要な問題の検討や意思決定に注力していただくようにするためです。

 加えて今の事務所は法律事務所がカバーする全ての分野について専門家を擁するワンストップファームです。M&Aをする中でも特に労働法や独禁法、知的財産権法等の問題が生じることもあり、そのようなときには急であってもすぐにピンポイントで専門の弁護士に参加してもらうなどの対応もしており、よりサービスの幅が広がっています。今の事務所のメンバーはフランクで柔軟な対応をする弁護士が多いので協力しやすい体制にあると思います。常にM&Aに関して最先端の情報に気を配り、かつほかの専門家とも連携を図りながら、クライアントにとってより満足度の高いサービスを工夫するため日々精一杯努力しています。

3独自の強みと今現在の仕事との関係性

 今の自分の強みは、クロスボーダーM&Aに特化したことから積み上げてきた他に負けない経験値の深さと広さだと思っています。というのも、M&Aのディールは、勉強もさることながら経験が大きくものをいう世界だからです。

 まず「深さ」についてです。ブティック移籍後はあえて裁判等のほかの業務を扱わないようにしました。限られたディールに特化することで、スピードと日々変わりうる状況や交渉への即時対応が求められるM&Aに24時間対応できるようにし、お客様の信頼を少しずつ獲得してきました。信頼関係ができると、従来外部弁護士に相談しなかったような事項や社内の調整や微妙な判断も含めてご相談いただけるようになってきます。外部アドバイザーとして、犠牲を払ってでも真摯にクライアントに尽くさなければ、本当の信頼は得られないと思っています。担当者と共に対象会社に赴き、寝ずの交渉をするのはもちろん、社内の会議や内部資料の作成、役員への説明等も担当者の方と力を合わせて良い方向に行くよう最大限努力してきたつもりです。そのかいもあり、クライアントとの間の壁をなくしていくことでより包括的に関与させていただけるようになってきました。これが、結果的に経験の「深さ」につながったと思っています。

 次に「広さ」です。専門分野に特化しヨーロッパやアジア各国、オセアニア含め、毎年より多くのM&A案件数をこなしてきたことで、日本企業が苦労することの多い問題点や解決ノウハウを蓄積し先回りして対応できるようになってきました。

 これらの豊富な経験を踏まえ、リーガル業務だけでなく、案件全体の作戦、先方への見せ方、交渉のタイミング、情報の出し方から各ディール費用の投下の濃淡まで戦略的な部分を含めた全体についてアドバイスすることができるのも大きな強みだと思っています。

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