内田晋太郎さんの写真

内田晋太郎 うちだ・しんたろう

許認可と法務に関する造詣を生かして 法律専門家がM&Aの世界で前面に立つロールモデルとなりたい

所属企業 ジャパンブリッジ株式会社、内田司法書士事務所
役職 取締役(ジャパンブリッジ株式会社)、代表司法書士 (内田司法書士事務所)
最終学歴 東京大学法学部
出身地 神奈川県
現住所 東京都

目 次

キャリアサマリー

  • 2002年

    東京大学法学部卒業

  • 2002年

    舞台俳優として役者活動

  • 2009年

    司法書士法人星野合同事務所入所

  • 2010年

    株式会社STAR FIELD(現:東雲アドバイザーズ株式会社)入社

  • 2021年

    ジャパンブリッジ株式会社取締役就任、内田司法書士事務所開業

司法書士として、主に法人クライントへの法務顧問業務・登記手続業務を提供しつつ、コンサルティング会社の役員として、M&Aアドバイザリー業務を展開しています。企業経営に関する細かい実務的な論点や、経営者にとっての関心事に日常的に接しているという強みと、かつての舞台役者時代に培った洞察力や共感力を生かして、依頼主から信頼されるパートナーとなることを心掛けています。

1M&Aアドバイザリーを始めたきっかけ

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大学卒業後は、舞台俳優の夢を追いかけて役者活動をしていましたが、30歳を機にビジネス転向を決意し、司法書士の資格を取得して大手の司法書士法人に就職しました。その法人は法務に関連のあるコンサルティング業務を手広く手掛けていましたので、通常の司法書士業務だけでは飽き足らなかった私は、自ら志願してグループのコンサルティング会社に移籍し、様々な業務に携わらせてもらいました。業務はマーケット調査、公益法人制度改革対応、相続コンシェルジュ、不動産売買仲介などかなり幅広かったのですが、そのうちのひとつが中小企業向けM&Aアドバイザリー業務でした。司法書士は登記実務担当としてM&Aに関わることが多いのですが、その会社は、案件ソーシング、マッチング、クロージングも含めた本格的なFA業務に取り組んでいました。役者活動という寄り道をしてビジネスの世界に入るのが遅れた私にとっては、法務、会計、税務、労務、ビジネスの各目線の議論が飛び交う交渉の場はとても刺激的でしたし、成功報酬ベースのフィー体系という点でもコンサルタントとしての醍醐味を強く感じました。

2今現在のM&Aアドバイザリーの概要

行政書士法人を母体とするコンサルティング会社「ジャパンブリッジ株式会社」で、許認可が絡むM&Aのアドバイザリー事業を展開しています。アドバイザリーの内容は、ソーシング、マッチング、ドキュメンテーション、エクセキューション、クロージングまでを含んだ一連のFA業務・仲介業務です。2021年に大学時代の先輩と電撃的な再開をし、彼が行政書士の資格をベースにM&A業務に取り組んでいることに惹かれて転籍を決意しました。許認可を保有する会社のM&Aというのは珍しくありませんが、許認可がキーポイントになるM&Aというのは実はけっこう限られています。株式譲渡であれば許認可承継可能、事業譲渡であれば許認可承継不可、といった大雑把な議論がされることがありますが、問題の本質は、その許認可の新規取得は困難か、そして困難だとすればその許認可が成立するための必須な要素をM&Aによりいかに承継するか、です。ジャパンブリッジでは、こうした許認可への知識が活用できる業種として、主に学校法人、医療法人、事業協同組合といった特殊法人のM&Aや、変わったところでは酒類販売業のM&Aなどに取り組んでいます。

3独自の強みと今現在の仕事との関係性

私は行政書士の資格も持っていますので、許認可M&Aを展開するうえで許認可の知識は武器になっていますが、それ以上に、司法書士としての細かい知識と実務経験が強みであると思っています。ジャパンブリッジでは、DDのような側面的な支援にとどまらず、エクセキューションやクロージングの組立てといったディールの”キモ”の部分にまで携わりますので、許認可や法務に関する細かい実務上の論点を実行ベースに落とし込んでいく作業が必要になります。また、知識ベースの正論とは別に、会社の実態に合わせて現実的な段取りを組む、ときには売手・買手間で妥協点を探るといった、泥臭いやり取りも当然行わなければなりません。このやり取りにおいて、知識的な裏付けがあるのとないのとではサービス・クオリティが格段に違ってくると思っています。私は司法書士の登記業務において、この”知識”と”段取り”の両軸の作業を日常的に行っていますので、まさに腕の見せ所です。
また、若い頃の役者の経験も少なからず今の仕事に役に立っていると思います。よく、役になり切る技術は営業の場面や交渉事において役に立つのでは、と聞かれることがあります。私の場合、相手方が手強いと感じるときに自分を奮い立たせる意味で自己暗示的な技術を使うことは確かにありますが、自分以外になり切ることはありません。そうしたいわゆる演技力よりも、相手の心境を感じ取る洞察力や共感力の方が武器になっていると感じます。M&Aアドバイザリーにおいて、特にオーナー経営者などを相手にする場合には、この”機微に触れる”能力がないと信頼を勝ち得ることはできません。ただ、かくいう私でも経営者の方を怒らせてしまうことは多々ありますので、まあ難しいところです。

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