大野 聡子さんの写真

大野 聡子 おおの さとこ

会計士が幅広い分野で活躍し続けられるエコシステムを

所属企業 アライドアーキテクツ株式会社
役職 経営企画室長兼コーポレート本部長
最終学歴 早稲田大学商学部
出身地 東京都
現住所 東京都

目 次

4達成感を感じた体験

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前職の時はやはり東証で鐘を鳴らしたときが、最大の達成感を感じた瞬間でした。入社して1年での上場でしたが、なによりも社長を筆頭に会社全体が一体となって成長したという実感を得られたことが大きな喜びでした。個人としても監査法人時代の経験も、新たな世界に飛び込んで得た知見も、すべてを総動員してIPOに貢献できたことも本当に大きな喜びでした。
 現職では、特に大きなイベントがあったわけではありませんが、私の中では四半期ごとにやってくる決算が最も精神的にも業務量的にも一番負荷のかかる仕事でありながら、決算発表後に株主の方から「応援しています。これからも頑張ってください!」というお言葉をいただくのが何よりも達成感を感じる瞬間です。社内で褒められることはなくても(笑)、事業部のメンバーはもちろん、IRを担当する自分たちのチームの努力が認められるのは本当に嬉しいものです。

5仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

日々の仕事の中で悩み苦しみ、何とか乗り越えた経験を数え上げればきりがないですが、本当の意味で深く悩んだのはキャリアの選択しかないと思います。
特に前職である監査役から現職の経営企画室長にキャリアチェンジをするタイミングでは、次を決めるまでに半年以上の時間をかけました。まずやったことは、先入観や自分の希望は一旦置いておいて、考えられるたくさんの業種、立場の方々に話を聞き、選択肢を増やすだけ増やしました。そこから、自分が転職にあたって重視したいポイントを縦軸に、考えられる仕事を横軸にして比較表を作り、そこから絞っていきました。その結果、「会社の中の人になりたい」という思いが強いことに気付き、CFOか経営企画的なポジションで探し始めました。というのも、監査役の経験を通じて会社経営(特にベンチャーであれば安定性と成長性のバランスを取りながらチャレンジしていくこと)の大変さと面白さを知った一方で、監査役では口や手を出せる範囲が限られていることのもどかしさが残ったことが大きな要因でした。
そうして方向性が決まったのは良かったのですが、そのポジションで探し始めると一番大切な要因は「その会社のマネジメントとの相性」の1点。やはり「仕事の内容」より「人」の要因は本当に難しいと感じました。今の会社は、友人の紹介がきっかけだったのですが、マネジメントの方々と話をするテンポが一致し、一番スムーズに話が進んだことで決めました。中に入ってからは、先述のとおり、なかなか大変ではあるものの、この年齢でもまだチャレンジさせていただける環境があり、やりがいを感じられる日々を過ごせることは幸せだなと思っています。

6IPO後の企業におけるCFOに求められる資質やスキルについて

CFOとは定義があってないようなものだと思っているのですが、コーポレート部門全般を統括する人をCFOと定義するのであれば、リスクマネジメント能力、コミュニケーション能力とバランス感覚ではないかと思います。
特にIPO後の上場会社であれば、上場はゴールではなくそこから成長していかなければならないわけで、事業も組織も、常に新しいチャレンジをしようとします。その中で、事業がよりスムーズに進むよう、資金繰りとPLとリスクという面であらゆる障害となる要因をコントロールし、環境を整えるのがCFOの使命ではないかと思います。
また、社内外のコミュニケーションも重要な使命だと思います。会社も世の中も常に変わり続け、VUCAといわれる時代において、投資家の期待を適切にコントロールし、期待してもらいつつ不確実性のポイントとなることを明確にしてストーリーを語るのは、本当に難しいと思います。また、社内ではダメなことはダメとはっきり言いつつ、できる限りの選択肢をメリットデメリットとともに提示するようにしています。すべては人と人とのコミュニケーションなので、わかりやすく丁寧にコミュニケーションをすることが求められると思います。
そして、リスクマネジメントにおいてもコミュニケーションにおいても共通することですが、ポジティブ過ぎてもネガティブ過ぎてもいけない、ブレーキをかけるべきところはかけるけど、かけすぎてはいけないという絶妙なバランス感覚が結局は一番大切なのではないかと思います。

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