お客様の満足と利益を最優先テーマとし、買い手よし、売り手よし、世間よしの三方よしの精神で行動いたします。
所属企業 | : | CPAパートナーズ株式会社 |
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役職 | : | パートナー |
最終学歴 | : | 慶應義塾大学経済学部 |
出身地 | : | 東京都(出生地:兵庫県) |
現住所 | : | 東京都 |
月並みですが、FAS業務ですと買収案件にしても売却案件にしても案件がクローズしてクライアントから感謝のお言葉をいただいた時が達成感を感じる瞬間です。
一方で、デューディリジェンスを行っていると稀にクライアントが想定していなかったディールキラーが検出されることがあります。ディールキラーは案件の実行を断念すべき事項として後から振り返ると肝を冷やすような内容ですが、あまり大々的に報じられることはないものと認識しています。数年前に上場専門商社をクライアントとした案件で上場会社である対象会社が得意先企業グループの内部取引に介在することで与信を提供している取引がありました。仕入先会社と販売先会社が異なっていたため、デューディリジェンスの過程で表面的には内部取引とは見受けられなかったものの、クライアントと協力して丁寧に分析することで内部取引であることを突き止め、また、得意先企業グループの財務状況があまりよくなかったことも把握することができ、その内容をクライアントの会長や社長も含めたマネジメントにご報告した結果、クライアントは案件の実行を断念したことがありました。その後、その対象会社が得意先企業グループの資金ショートにより損失を計上する事態となるとともに過去の会計処理が不適切であったものとして数年分の決算修正を行う事態が公表された際に、適切な判断を下したクライアントのお役に立つことができたと感じ、違った意味で達成感を感じたことがありました。
何事もあまり深く悩まないようにしていますが、前職では困難な局面に直面したことは何度もありました。特に、海外オフィスとのコラボレーション案件では、クライアントである日本企業のプロフェッショナルに対する考え方やスタンス、日本企業ならではの独自のニーズを海外オフィスの関与メンバーが理解できるように伝えることには苦労し続けましたし、クライアントと海外オフィスの板挟みにあうことが多々ありました。そのようなときに日本で一緒に仕事しているチームの部下だけでなく、上司や他の同僚の協力を得て、語学力も含めた各自の得意分野を十分に発揮してもらうことで何とか乗り越えることができました。
このコラムの趣旨に沿っているものではないかもしれませんが、ある時ふと「ひ孫の顔を見てみたい」と浮かんだことがありました。7年程まえに他界した祖父は私の子供たちと触れ合い、言葉を交わすことができ、子供たちは祖父母との関わりを今でも記憶しています。人生100年時代と言われていますが、心身ともに健康でいることはそれほど簡単なことではないと思いますし、そのためには公私ともに日々充実していることが大切だと考えています。
FAS業務はクライアントの有事に関与することができる一方で、ヒリヒリする局面でもあり相当なエネルギーを要しますが、可能な限り長くそのような局面に身を置くとともに自らの可能性に制限を設けず業務の幅を広げることで、仕事面で毎日を充実させることにつながればと考えています。
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