社会に変化をもたらす挑戦をサポートできる専門家でありたい
生年月日 | : | 1979年11月2日 |
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所属企業 | : | Tokyo Athletes Office株式会社、櫻井・小林公認会計士事務所 |
役職 | : | 代表取締役/パートナー |
最終学歴 | : | 一橋大学経済学部 |
出身地 | : | 群馬県 |
現住所 | : | 東京都 |
資金調達やM&Aのアドバイザリーの業務をプロジェクト単位でお受けしている時は、目的とするプロジェクトが完了した時にも一定の達成感を感じますが、その達成感よりも大きいのは、挑戦しているクライアントが目標に少しずつ近づき、目指していたサービスやプロダクトなどが社会に変化をもたらし始めているのを実感する時です。達成しているのはクライアントなので自分の達成感とは異なりますが、とても嬉しくなります。
挑戦の渦中にある組織の経営者の悩みはとても混沌としていると思います。経営者は強い信念や強固な哲学をもって目的に向かっている方が多いと思いますが、挑戦者であるからには様々な壁にぶつかります。結果がまだ出ていないフェーズでは誰一人「その方向で正しいよ、大丈夫だよ」と保証や承認を与えてくれないし、満場一致の支援は得られないのが常なので、自身や周囲の焦りや不安に粘り強く対峙しなければなりません。壁にぶつかってしまったときに、それは立ち止まって粘り強く対話をすべき壁なのか、それとも気にせず無視していけばよい壁なのか、信念が強い経営者であっても迷うポイントが訪れるのではないかと思います。
かつて、資金調達を連続で断られるとクライアントと一緒に深く落ち込んでしまったり、経営者の迷いの中に入り込み、悩みすぎてしまったりというようなことがありました。そうなると、近視眼的な選択肢がとても良く見えてしまい、その事業の本質的な価値を棄損してしまうような選択に進むことに対して十分なアラートを発することができなくなってしまうことに気づき、一種の「冷静さ」を保つことの大切さを学びました。
その頃から時間も経ち、今は「未知のことは進むことでしか見えてこない」という事を実感しています。「承認やお墨付きを求めにいかない(すぐにもらえなくても過度に落ち込まない)」、「得られた共感を大切にする。満場一致の共感は得られなくても、少数の共感を得られたら前に進む」「進んでいくうちに、少しずつ形になるプロダクトやサービスを通して、伝えたいことはもっと広く伝わり共感者は増えていく」挑戦者にはこんなストーリーが当てはまるケースが多いように感じています。
現在は、自分がアドバイザーとして担える役割は「冷静に、視界をクリアにして前に進む」事をサポートすることだと考えています。混沌とした情報があふれ、様々な関係者がそれぞれに意見や評価をしてくる中で、何が重要なエッセンスなのかわからなくなってしまうことがあります。法制度やファイナンスが絡むような件だと権威の意見だと言われるような二次情報やインターネット上の情報に引きずられてしまう事もあります。「冷静に視界をクリアにする」という事が、挑戦しているクライアントが前を向いて進んでいくためにはとても大切なことだと思います。アドバイザーとして支援する際にはこの点を強く意識しています。
将来の夢は、挑戦者の方々が創り出す商品やサービス、インフラや仕組などが社会に行き渡り、”十分でない仕組”が少しずつ改善されて、毎日の生活が楽しく豊かにサステイナブルになるような、ポジティブな変化が不断に起こる社会になることです。
それを後押しするために自分ができることは、挑戦者の方々のチャレンジの足を止めてしまうものを少しでも軽くできるようなサポートをすることだと考えています。そのためには既存の法制度や仕組のみでなく、その枠組みや仕組自体を変化させていく動きも必要になるかもしれませんので、自分に必要な学びは何かを考えながら学び続けていきたいです。
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