岡田 知也さんの写真

岡田 知也 おかだ ともや

インド企業とのM&A・合弁設立/解消に特化したM&Aアドバイザー。 「インドM&Aは難しい」という日本企業の苦手意識を払拭するべく、最後まで伴走します。

生年月日 40代
所属企業 株式会社マナスコーポレートパートナーズ (https://www.manascp.com/)
役職 代表取締役
最終学歴 青山学院国際政治経済学部
出身地 神奈川県
現住所 東京都

目 次

キャリアサマリー

  • 1999年

    東京三菱銀行(現 三菱UFJ銀行)入行

  • 2003年

    三菱UFJ証券(現 三菱UFJモルガン・スタンレー証券)出向、M&Aアドバイザリー業務に従事

  • 2007年

    M&Aアドバイザリー専業のGCA入社

  • 2009年

    GCAのインド事業立ち上げの為ムンバイに赴任

  • 2013年

    GCA 東京オフィスに帰任、引き続きインドM&Aにフォーカス

  • 2020年

    GCA退社
    マナスコーポレートパートナーズを設立、代表取締役に就任

2003年から足掛け18年ほどM&Aアドバイザリー業務に従事しています。2009年から10年に亘り日本企業によるインド企業の買収プロジェクト等のお手伝いをしてきた経験を活かして2020年に独立起業しました。

1 M&Aアドバイザリーを始めたきっかけ

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 銀行員として社会人のキャリアをスタートしたのですが、行内の人事異動でグループの証券会社に出向し、M&Aアドバイザリー業務の部署に配属になったのがそもそものきっかけです。当時はまさにM&A黎明期で、特に銀行の私的整理・不良債権処理に伴う子会社の売却等のプロジェクトが多く、少しずつ戦略的拡大のためのM&Aが増えていくそんなダイナミックな時代だったと思います。駆け出しで右も左も分からないくせにプライドだけは高い私を、優しく/厳しく指導して下さった先輩方とは、会社が変わった今でもよいお付き合いをさせて頂いております(当時の先輩の年齢をとうの昔に越えましたが、勿論今でも私が一番の若手です)。当時教えて頂いたのは「クライアントの為に、プロフェッショナルとして何を考え、どうふるまうべきかという姿勢と気概」です。事業承継案件をお手伝いしていた際に、ある先輩から「クライアントは夜中も、土日もずっと悩んでいる。土日相談したいのを月曜日まで我慢して、月曜日目が覚めてすぐ相談したいのを、朝9時まで我慢して電話してくる。『こんな風に考えたんだけど、どう思うか?』と。自分が育ててきた会社のオーナーはそれほど必死の気持ちでいる。その電話をちゃんとピックアップして、適切にアドバイスできないといけない。その為に我々も必死で考えるんだ。」というお話を繰り返しして頂きました。そのプロジェクトは外食事業を創業者が大手チェーンに売却するプロジェクトだったのですが、20年近くたった今でも当時の業態のまま営業は続いており、お店を見るたびに(当時やらかした大失敗の苦い思い出とともに)先輩の言葉を思い出します。
 とてもとてもクライアントから厚い信頼を受けていたこの先輩の姿に感銘を受け、少しでも長くこの仕事を続けたい、そういう想いから、人事異動で違う部署に転属する可能性のある大手銀行を飛び出し、M&AアドバイザリーしかやっていないGCAの門を叩き、本格的にM&Aアドバイザーとしてのキャリアをスタートしました。GCAの徹底的な顧客志向、「次のプロジェクトでもクライアントからGCAを、自分を指名して頂けるように頑張る」というシンプルなメッセージが駆け出しの私にとっては有難く、文字通りむさぼるように仕事を楽しむことができました。中途入社して2年、30歳そこそこの若造に「インドに行かないか?」とインド事業の立ち上げを任じて下さり、また折に触れインドに様子を見に来て励ましてくださったGCA代表の渡辺さんには感謝してもしきれません。

2今現在のM&Aアドバイザリーの概要

 M&Aアドバイザリー専業のGCAに12年超勤務しましたが、2020年3月に退社して、現在のマナスコーポレートパートナーズを立ち上げました。インドに赴任していた3年半を含め、10年超に亘って日本企業によるインド企業の買収・出資をサポートしてきた経験を活かし、「インド企業とのM&A」にフォーカスして、買収・出資プロジェクトや合弁会社の設立といったプロジェクトをお手伝いしています。
最近ではインドのスタートアップ企業への出資案件のお手伝い、出資したインド企業・合弁会社のパートナーとのトラブル対処といったプロジェクトもサポートしています。

3独自の強みと今現在の仕事との関係性

 インドに乗り込み、インドの起業家・経営者・M&Aアドバイザー・専門家にもみくちゃにされながら仕事をした経験が何よりの強みです。① 複雑な規制環境の理解(各プロジェクトにおいて出来る事/できない事を規定します)、② コミュニケーションの土台になる文化的な違いを乗り越えるコツ(「徹底議論はいい事だ」というインドと、「言わぬが花」の日本、どうしてそういうコミュニケーションスタイルになるかを理解する事が、「無用のディールブレイク」を回避する最重要ポイントです)、③ インドのビジネスパーソンの思考態度やインド企業統治のコンセプトの理解(買収後に「本当にマネージできるのか」という逡巡を取り払う為に特に重要なポイントです)を通じて、「インドM&Aは難しい」という日本企業の苦手意識を少しでも減らしていきたいと思っています。
 これまで数多くのインド企業買収・出資案件に関与してきた経緯から、インドの投資銀行(交渉の相手方だったり、昔の同僚だったり)、信頼できるインドの弁護士・会計士、インドM&A等に深い知識と経験を有する日本の弁護士やコンサルタント等をご紹介する事が出来たり、そういった専門家を上手く活用する為のアドバイスを差し上げられるというのも強みの一つです。
 また日本企業とインド企業の仲裁において、証人として仲裁廷に出廷した経験、インド企業の株主としてインド企業を売却した経験(通常、海外企業がインドで現法を立ち上げる際、インドの現法設立コンサルタント2名が新設した会社を海外企業に譲渡するという形が一般的なのですが、GCAのインド現法立上げの際、現地コンサルの代わりにそれをやってみたというだけなのですが…)、インド企業の取締役を務めた経験(同じくGCAのインド現法の取締役ですが、インド企業の取締役に就任する為に必要な識別番号は引き続き保持しています)等、より一歩・二歩踏み込んだ形でアドバイスできるよう意識して経験を積んできました。どうやったらインド企業の売り手の銀行口座に円滑な資金送金ができるか、どのような段取りを踏んでどの瞬間から「日本企業がインド企業の株主になった」と言えるのかといった一般的なM&Aアドバイザーであればスルーするような細かい点を含めて、「心配事なくディールを推進して頂く」為に伴走する事を徹底します。

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