徹底的に顧客目線に立つとともに、 一歩引いて全体を俯瞰し、M&Aの意義を問う
生年月日 | : | 1977年10月28日 |
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所属企業 | : | 株式会社エイ・アイ・パートナーズ |
役職 | : | 代表取締役 |
最終学歴 | : | 東京大学経済学部 |
出身地 | : | 広島県 |
現住所 | : | 東京都 |
M&A案件がクロージングして、クライアントから感謝していただければ、もちろん達成感を感じます。が、本当に評価されているかどうかは、次にM&A案件があるときに、弊社にまた依頼いただけるかどうか、に尽きると思います。飲食店でも味やサービスが悪かったりすると、大半の人は黙って「もうあのお店には行かない」となりますが、それと同じです。
ですから、クライアントから再度の依頼をいただくと、「ああ、前回の案件での働きを評価してくれていたんだな」とあらためて嬉しく思います。
一度M&Aを検討してから、デューデリジェンス、交渉も進み、エクスキューション(実行フェーズ)が佳境に入ってくると、当事者はクロージングすることそのものが目的となってしまいがちです。交渉の結果、多少条件が悪くなっても、「せっかくここまでリソースをかけて検討してきたのだから、最後までやりたい」「ここまで来てやめるとかもったいない」といった気持ちになるのです。
そのような際に私は「本当にこのM&Aが会社の成長につながるのか」「本当にその買収価格が適正なのか」「PMIは自信を持ってできるのか」を常に経営者に問いかけています。
M&Aは契約を締結するまでは、いつでも検討をやめることができるはずです。M&Aはこれから一緒にやっていくための入口であり、私は全力でエクスキューションに取り組みながらも、買収した後で後悔することのないよう、最後の最後まで自分にも顧客にも「このM&Aの意義」を問いかけながら進めることを心がけています。
もちろん、リスクフリーのM&Aはありませんし、リスクテイクする経営意思決定に100%正解はありません。それでも、全力で考え、行動することはもちろん、ポイントポイントで一歩引いて「そもそもなぜこのM&Aをやるんだっけ?」という原点に立ち返ることで、客観的な判断、アドバイスができるのではないかと考えています。
今ではM&Aに関する本は巷に溢れていますし、株式価値評価やM&A契約のひな形などは、本やWEBで調べればだいたいわかります。知識ももちろん大事ですが、日々変わっていくM&Aの状況、言ってみればジェットコースターを楽しめるような人、状況の変化に臨機応変な行動が取れる人が向いているのではないでしょうか。
さらには、常に全体を見ながら「このM&Aの意義はなにか」と常に経営者目線で考え、「このM&Aはやるべきだ(やらないべきだ)」と自分の考えを経営者にぶつけることができる力も必要だと思います。
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