タイを拠点に 現地企業とのネットワークを活かして M&Aをサポート
生年月日 | : | 1980年8月31日 |
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所属企業 | : | LiB Consulting (Thailand) リブ・コンサルティング・タイランド |
役職 | : | 代表(マネージングディレクター/パートナー) |
最終学歴 | : | 東京大学大学院 新領創成科学研究科 修士課程修了 |
出身地 | : | 千葉県流山市 |
現住所 | : | タイ |
日本の中堅・中小企業が海外進出を目指したときに、進出国の選定・進出先での事業計画立案・案件ソーシング・ビジネスデューデリジェンス・M&Aの実行・PMIと一連のプロセスに携わって、企業経営者から喜ばれた時には、大きな達成感を感じました。特に、独自の技術を持っている日本企業は、海外マーケットに出ることで新たな市場を創出できる可能性も高い反面、現地ニーズを深く理解することが難しいケースも多々あります。そうした点をクリアにし、海外市場で日本企業が活躍できる瞬間を後押しできることが大きな喜びとなっています。
私は日本企業が世界で勝てるようになるための「仕組み作り」に情熱を注いできました。2011年に若気の至りで「日本企業が韓国企業に勝つ4つの方法」という書籍を出版しましたが、ここで述べた「海外市場で日本企業が活かすべき強み」は時代やエリアを越えた本質的なテーマです。過去の失敗ケースにありがちな結論ありきの他力本願なM&Aではなく、日本企業としての強みにレバレッジをかける手段としてM&Aを検討頂くと良いと思います。
正直申し上げて、深く悩んだり、それを長く引きずったりする性格ではないため、この質問への返答は非常に難しいですね(笑)。ただ、海外で経営コンサルティングを実施する際に躓いたことはいくつか挙げられます。
1つ目は、現地での客観的な情報収集が困難ということです。海外では、信頼できる情報がまとまっていることは稀で、現地に深く入り込んで情報収集することが必須です。また、ダミー情報も数多くあるため、多方面からの裏取りが必要で、その仕組み作りに最初は苦労しました。
2つ目は、日系企業特有の「経営の時間軸」のズレです。日系企業の海外拠点の場合、経営陣が数年で替わるケースが多く、「駐在期間の時間軸で経営陣が考える課題」と「現地社員の時間軸で抽出される課題」にギャップが発生しがちです。その結果、「本来は時間を掛けて解決すべき本質的な経営課題」よりも「短期で成果がでやすそうな課題」を優先してリソース投下してしまい、本質的な改善が進まないだけでなく、決定された戦略の現場への落とし込みが難しくなってしまうことがありました。このギャップを乗り越えるために、様々な手段を使ってきましたが、最も効果があったのは「幹部同士で目線を合わせるためのワークショップ」や「10年後を想定したシナリオプランニング」でした。
ベースとなる問題解決力や交渉力に加えて、法務、会計、税務、ビジネス慣習などの幅広い知識が必要です。特にクロスボーダーM&Aは時間と情報が限られているため、100%完璧なデューデリジェンスの実現は困難です。そのため、上記知識やネットワークをフル活用したうえで、企業特性に合わせてイシュー設定する能力も重要だと思います。
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