M&Aに関する研鑽を積み、適切な知識に裏付けられたM&A支援を行う
生年月日 | : | 1982年8月2日 |
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所属企業 | : | 株式会社G&Sソリューションズ/税理士法人G&Sソリューションズ |
役職 | : | 代表取締役/代表社員 |
最終学歴 | : | 中央大学 経済学部 |
出身地 | : | 東京都 |
現住所 | : | 東京都 |
私たちが関与した業務の成果に対して直接評価していただき、感謝の言葉をいただくことが一番うれしいです。
ある財務デューデリジェンスを行った時の話です。買い手は非上場の中小企業で、自社の事業を補完する業種の同じく中小企業を買収しようとしていました。買い手にとっては初めてのM&Aであり、買収金額も自社が今までに経験したことのないような投資になります。
報告会の場では、専門的な表現をできる限り避け、発見された問題や課題が今後買収をしたとしたらどのような影響を及ぼす必要があるか、それらに対してどのように解決すべきかを私たちの報告を踏まえて一緒になって考えました。報告会が終わった後、買い手の社長からおもむろに、握手を求められ、「初めてのM&Aで不安がいっぱいのなか、短期間で、端的にわかりやすい報告をいただき非常に感謝しています」とお褒めの言葉をいただきました。
私たちからすれば、数あるM&A案件の一つですが、買い手にとっては一世一代の投資であることを改めて感じるとともに、社長の熱量が直に伝わり、私の中で今でも記憶に残る体験です。
M&A業務を行う上では、常日頃から悩み続けています。M&Aに唯一絶対の正解はないことも多く、クライアントから受ける相談や提案を行う際に、私たちが知らないような制度や税法、スキームが他にあるのではないか、クライアントにとって最善の選択は他にあるのではないか、他に気づいていないようなリスク要因があるのではないかということは常に悩み続けています。
この不安を払拭するために、M&Aに関する知識を常に吸収し続けるということです。M&Aに関する制度は税制や会社法、国や自治体による支援制度等多岐にわたり、制度変更や新たな制度の導入が頻繁に行われます。そのため、日々アンテナを立て、インプットをし続けるということが重要ですし、アドバイザリー業務を行う上では非常に重要です。
また、多くの案件に携わるということでも不安は払拭されていきます。制度に関するインプットができていても、それが実務においてどのようにアウトプットされていくかを知ること、考えることそれを実務において多くの経験をすることがその引き出しを増やすとともに、業務の質を上げることになっているのではないかと思っています。
専門家として業務を提供する以上、専門知識については当然に求められるものになります。ただし、実際に様々な立場からM&Aに携わるようになって感じること、これはM&Aアドバイザリーに限ったことではありませんが、高度なコミュニケーションスキルだと思います。
前述のように、M&Aに携わる仕事には唯一絶対の正解がないことが多く、そのような中で、顧客が何を求めているか、何に関して価値の比重があるのかを適切に見極めなければ、顧客の求める最善の答えにはたどり着けません。
また、例えば調査を行う際に自分の常識や価値観を前提に話すのではなく、謙虚な対応ができることも重要です。これは、特に売り手の側で支援をしている際に感じることが多く、非上場の中小企業に対して上場会社と同レベルでのコンプライアンスやガバナンス体制があることを前提に質問等をすることや高圧的な態度、そのようなものもないのかという態度をとってしまうことで、売り手に過度な不安感を与えることや、売り手社長の逆鱗に触れてしまい案件が破談になってしまうこともあります。
専門家として業務を行っている以上当然に果たすべき責任はあると思いますが、その結果として案件をブレイクさせたり、不信感を持たせることで必要な情報を得られなくなってしまったりということがあっては元も子もありません。専門家としての責務を果たす前に私たちが行う業務はサービス業であるということを常に念頭において業務に携わる姿勢というものが大事かと思います。
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