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西尾 賢司 にしお けんじ

グローバルで横断的な視点を重視しながら ベトナムや中東でのM&Aを推進

生年月日 1984年12月20日
所属企業 森・濱田松本法律事務所
役職 パートナー
最終学歴 Northwestern University School of Law (LL.M. with honor)、Kellogg School of Management (Certificate in Business Administration)
出身地 大阪府堺市
現住所 ベトナム社会主義共和国ホーチミン市

目 次

4達成感を感じた体験

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弁護士にもいろいろなタイプが存在し、ニュースになるような大きな案件に従事することに喜びを感じられる方もいらっしゃいますが、私は案件の大小問わず、案件を密にサポートさせていただき、その結果、クライアントの皆様より感謝のお言葉を頂戴し、信頼してもらえることに達成感を感じます。
たとえば、FA(フィナンシャル・アドバイザリー)の方のご紹介でこれまで案件をご一緒したことのなかったクライアントによるベトナムでのM&A案件を担当させていただいたときのことです。そのM&A案件は外資規制による制約が強い分野の企業買収であったため、ストラクチャーの組成という案件の初期的段階から関与し、デューデリジェンス、契約書の締結を経て、クロージングサポートまで一括して担当させていただきました。送金関係や当局の許認可などの関係で難解な問題が生じつつも、クライアント・FAと日々協議しながら、何とか無事にクロージングすることができた案件で、そのクロージングセレモニーではクライアントより非常に暖かい感謝のお言葉を頂戴し、またFAの方とは後日、日本に一時帰国した際に食事をしながら案件の苦難などを笑いながら語り合うことができたことが非常に良い想い出となりました。さらに後日、そのクライアントからは、同じFA・法律事務所という構成で別のM&A案件もご依頼いただきました。そのときにはクライアントからの信頼を勝ち得たこと、そして人間関係の繋がりの深化を実感できたことに達成感を覚え、胸が熱くなりました。

5仕事に関連して深く悩んだこと、それをどのように乗り越えたか

ベトナムでは、日本のように法令が精緻に制定されているわけではなく、当局の運用についても不透明な点が多いため、法的にグレーな部分が多々見受けられます。弁護士としては、このグレーな部分をどのように解決するかが腕の見せ所であると同時に、悩みが尽きない永遠のテーマであると感じています。クライアントが求めているのは、法的リスクの指摘だけでなく、当該リスクを踏まえた弁護士としての合理的な判断であるため、私としては法令解釈の緻密な検討に加えて、ローカルファームの弁護士との議論や当局への照会などを通じて、できるかぎり判断材料を検討し、かつ、クライアントの意向も考慮した上で、弁護士として合理的と考える意見を可能なかぎり述べるよう心がけています。

6M&Aアドバイザリーに求められる資質やスキルについて

M&Aアドバイザリーを行うためには、M&Aに関する知識・経験はもちろん、関連するM&A以外の法分野の知識・経験も必要不可欠です。また、海外でのM&Aアドバイザリーを行うのであれば、海外の法制度や実務上の運用を知ることが重要であると思います。
もっとも、このM&Aに関する知識・経験など以上に、M&Aアドバイザリー(のみならず弁護士の業務全般)としては、常にクライアントの立場に立って、クライアントの最大の希望はどこにあるか、それに向けた最善の策は何かを真摯に考えなければならないと考えています。

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