財務調査を基盤にしたアドバイザリーサービスとプラットフォームの構築を目指す
生年月日 | : | 1972年5月27日 |
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所属企業 | : | 小泉浩一公認会計士事務所 |
役職 | : | 代表 |
出身地 | : | 東京都 |
現住所 | : | 東京都 |
やはりM&Aがうまくいって、クライアントから感謝された時に達成感を覚えます。私は財務調査を適切に実施するという立場にあるので、クライアントからは「買って良かった」と感謝されることもあれば、「買わずにすんで良かった」と感謝されることもありますが、いずれのケースにおいても自分の仕事がクライアントの役に立ったと実感できるとうれしくなります。また、企業再生の案件の時には、売り手側の社長から感謝されることもありますね。
若手時代は調査対象会社の実態がなかなか見えてこない時に苦労しました。例えば調査対象企業とその取引先が結託して粉飾などをしていると、帳簿上は帳尻が合っており、なかなか不正を発見することができないのです。何かしら違和感を覚えながらも、その根拠が分からず、最終的に違和感だけをクライアントに伝えたこともあります。もっとも、今ではこれまでに培ってきた「常識力」のおかげで、違和感を覚えた後に具体的な不正を察知できるようになってきましたが、若い時はかなり苦労しましたね。
一方で独立してからはチームマネジメントに苦心した時期がありました。特に大きめの案件を扱う時はチームワークが重要になるので、いかに全体最適を図りながら業務を進めていくかに四苦八苦しました。また、私が若手だった頃と違って、最近は1人当たりの労働時間や負担にも細心の注意を払う必要があるので、そのあたりのマネジメントにも気を配る必要があると考えています。
繰り返しになりますが、一番大事だと思うのは「常識力」です。調査対象企業で現地調査をする際、一般常識や業界の常識を知らないと違和感に気づけないからです。例えばある企業の帳簿に「普段、数千円の現金しか支出しないのに、金庫に常に数百万円を入れてある」ことが記されていたとします。これを見て「なぜ現金を常に置いておく必要があるんだ。銀行に預金しておいた方が安全ではないのか」と違和感を持てるかどうかが大事なのです。実際、そういった事態において、金庫に現金がなく、社長が私用で支出していたことが判明したケースもありました。
だから、私は今も自分の常識をアップグレードするために、いろんな業界、いろんなタイプの人たちと交流するように心がけています。
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